こんにちは、SEOリサーチの中川です。
今回は、すご!っとおもってしまったトイザらスの集客方法についてご紹介したいと思います。
子供のおもちゃと言えばどのお店が皆さん思いつきますか? 私はトイザらスしか思いつかないです。あとおもちゃを変えるお店と言えば、ヤマダ電機やセカンドストリートとかの中古再販店かな。
昔と違って町のおもちゃ屋さんは消えてしまって専門店と言えばトイザらスぐらいしかないのかもしれません。
1.おもちゃ業界はクリスマスが繁忙期のピーク
トイザらスも含めおもちゃ業界はクリスマスが1年で最も稼ぎ時になります。以下の表は株式会社ハピネットが出しているクリスマス商戦の市場予測です。12月のクリスマスはやはり一気に売り上げが伸びます。

参照:PRTIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001901.000031422.html
うちも子供が3人もいるので12月はプレゼントが大変です。さらにまだサンタクロースの存在を信じてくれているので演出もしないと。。。 w あっ、話が脱線しました。
兎にも角にもこの12月のクリスマスプレゼントに向けて各販売店、メーカーさん、おもちゃ業界の人たちは大忙しです。サンタクロースよりも忙しくなります。
各社、この日のために1年を頑張ってきているといっても過言ではありません。会社の存続をかけたメイン商品を用意して消費者にアタックしていきます。
なぜならば、クリスマスから年末年始にかけての商戦は、玩具業界における年間売り上げの約40%を占めるからです。
因みにバンダイによると、子どもへのクリスマスプレゼントの平均予算は7718円だそうです。
2.トイザらスのマーケティング戦術にびっくり!

そんな中、今日は11月10日なのですが、私の自宅にこんなものがポスティングされておりました。上にある画像のものです。
そうです。トイザらスのおもちゃカタログです。
なっなんと、48P全面カラーのおもちゃカタログです。最後のページにクリスマスアプリクーポンがついています。
サンタポストに願いを届けようという子供心をくすぐってくる企画迄くっついているぅぅ。。手紙の投函ポストはトイザらスに置いてあり、入れると先着でクリスマスウインドウステッカープレゼントだそうです。 プレゼントの内容は微妙ですが、サンタにお手紙で来店させるって、素敵! いいアイディアだなぁと思いました。 先々マネしたいです。
48Pのカタログ冊子をポスティングっていくら?

まず私がこんな記事にもしたくなったのが、カタログごとポスティング、さらにそれが48Pもあり手抜き感が全くなかったことです。
私がカタログ冊子を見て最初に思ったのが「うわっさすが大手。やり方がえぐいなぁ。コスト高そうぅ。」です。
48Pカラーのカタログ冊子って結構印刷代金かかりそうですよね?
私もともと印刷屋さんの営業でスタートしているのでなんとなく金額がわかります。たぶん1部あたり400円ぐらいスタートで部数で値下げされていきます。だいたい150円ぐらいでストップかなぁと思いました。さらにポスティングのお金もかかります。
この冊子を作って配るという事でどれだけ広告費を使っているのかざっと計算してみました。
カタログの裏にクリスマスプレゼント先着合計20万名様と記載があるのでおそらく200万部は最低でも作っているのではと予測します。一般的なチラシの転換率が高くても0.3% です。20万の人間を連れてきたいと考えた場合、66,000,000部配らないとだめですが、今回はカタログ冊子なので、10%で計算します。たぶんもっとでしょうが今回は仮で200万部としましょう。
デザインは自社で作るとします。
※デザインもデザイン会社に頼むと1Pあたりで5万円ぐらいは取られます。48Pだと240万円ぐらいです。高いところだと2倍します。
■クリスマスカタログ印刷代:中綴じカラー48p
ラクスルで1万部で819,000円(税込み) 1部あたり81.9円 200万部なので 163,800,000円
■ポスティング:1万件で4万~5万円 200万件なので 10,000,000円
■クリスマスプレゼント:クリスマスウインドウステッカー 20万名分 1枚8円として 1,600,000円
■店舗にポスト設置:160店舗として 1ポストあたり5000円 だとして 800,000円
合計で176,200,000円。超ざっくりですがこのぐらいのお金は最低でもかけていると思います。
トイザらスの2023年決算報告では、売上高:885億0400万円とありますので、もちろん他にも年間通して行っていると思うのですが、年間売上の40%近くとなるクリスマスだけでと考えると広告コストは大したことが無いとわかります。
他にもカタログ冊子以外にリスティング広告やSNS広告、動画広告、イオンとか三井のモールとかでイベントやったりもしていると思います。
まっ、でもカタログ配るだけで約2億のお金はつかうんだなぁと、大手はすごいなぁと思いました。
ちなみにこの記事書いているときにはじめてトイザらスの年間売上を知って、カタログ見た時のコスト感に対するびっくり感は失せてしまった。w 800億も売ってるならそれぐらいやるか。っておもった。
知りたい!うちに子供いるって知っているの?
それにしても不思議だなぁと思ったのがうちのポストにカタログが入っていたこと。もしかして子供がいる家にピンポイントで配っているのだろうか、、、ってことは個人情報が駄々洩れ?家族構成が?
もしかしてソフトバンクで最近携帯電話を契約したときに家族構成的なの書いたのが漏れた?
なんでなんでなんで?? ってなってましたが、そんなことはないと思います。
おそらくトイザらスのあるエリアすべてに配っていると思います。
子供がいたら大当たり、おじいおばあだけでも、こんな風におもちゃの購入ニーズが生まれてくるでしょう。
おじい:「新聞とってくっかな」
おじい:「あれ?なんでうちのポストにおもちゃのパンフレットがあるんだろう?」
おばあ:「なんででしょうね」
おじい:「おもちゃなんていらねぇわ。大人ならまだしも」
おばあ:「きゃっ!」
おじい:「新鮮なリアクションはさておき、今のおもちゃもいろいろあんなぁ」
おばあ:「そーいえば、もうすぐクリスマスプレゼントの時期ですね」
おじい:「あー、んだんだ。孫のたけしが黄色い猫みたいな犬みたいなやつの話してたな」
おばあ:「してたしてた、赤丸ほっぺのぴか何とかね。ちょっとマミにきいてみましょう」
おじい:「孫とプレゼント一緒に買いに行くべや」
という感じでクリスマスプレゼント買いにおじいおばあへ孫と遊べる口実づくりに役にも立ち、忘れていたことを思い出させる効果が期待できます。
まとめ
それにしても48Pのカタログをポスティングって大胆!さすが大手って思ったけど。売り上げ規模からするとそのぐらいのコストかけてもかなり安いね。って記事書きながらきづいちゃった次第です。客単価7700円で20万人来たら、それだけで15億を超えます。
一般チラシの転換率を考えるとカタログ冊子のほうが逆に効率がいいのかもしれない。今回10%で計算したけど一般転換率0.3%から考えると1%でも3倍、10%なら30倍ですもんね。てことは30倍の製作費かけても元をとれるってことですから。
手に取ってみてもらわないと意味ないのでこのマーケティングのやり方のほうが正解と言えるのかもしれない。少なくとも私はびっくりして中身を見てしまった。
皆さんはどう思いますか?