chatGPTに始まった生成A(Generative AI)Iの誕生は、WEB業界で激震となりました。とくにSEO対策を行っている私みたいなコンサルタントはとても驚いたのと一緒に、将来に対して不安になったのではないでしょうか?
本記事では、生成AIの導入によって変わるであろう検索について勝手に予測します。
生成AIとは (What’s Generation AI)
生成AIとは、ユーザーが入力した質問や言葉(prompt)を理解し、その理解に基づいた文章や画像、動画等を自動でつくるAIシステムです。有名なものだとChatGPTやGemini、Stabledeffusion等があります。
特にChatGPTは、Microsoft社に出資を受けており同社のブラウザー「edge」や検索エンジンシステム「bing」に搭載されており、世界中の企業がChatGPTを活用した新商品開発を行っています。イメージが湧きやすいところだとAIチャットボットによる自動カスタマーサービスがあります。
Geminiは、Googleが開発している生成AIサービスです。Googleは、もう1つBardという生成AIも開発していましたが、Geminiに統一しました。UIはほぼ同じです。ぜひ使ってみてください。

chatGPTは無料版だと2022年までのデータしかないので未来の話は全然できません。よって未来のことならGeminiがいいと思います。
StableDeffusionは画像生成AIで最も有名なものかと思います。いろいろなプラグインというかpromptも出ており、教師データも様々なものがあります。よく見かけるAIが作成した画像は、このツールを使ってのものが多いと思います。
生成AIで2024年から変わるSEO対策で重要な事
それでは2024年以降はどう変わるのか?勝手な予測を立ててみました。
1.ユーザーエクスペリエンス (UX) がさらに重要になる
Googleは、ユーザーエクスペリエンス (UX) を重視する傾向をますます強めています。そのため、2024年以降、SEO対策においては、ユーザーにとって使いやすいウェブサイトであることがますます重要になります。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- ページの読み込み速度
- モバイルフレンドリー
- コンテンツの質
- サイトの構造
- ナビゲーションのしやすさ
2.E-A-T (Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness) がさらに重要になる
E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略語です。Googleは、E-A-Tの高いウェブサイトを高く評価する傾向があります。よって、E-A-Tを高めることがますます重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- 専門家によるコンテンツの作成
- 信頼できる情報源へのリンク
- 著者情報やレビューの掲載
- ソーシャルメディアでの評判
3.トピックモデリングが重要になる
トピックモデリングとは、文書の内容を分析し、その文書がどのようなトピック(主題)について扱っているかを理解する技術です。
Googleは、トピックモデリング技術を利用して、ウェブサイトの内容をより深く理解するようになっています。トピックモデリングとは、いくつかの文章の塊を一つのトピック(主題)でまとめる技術です。例えば、家が欲しいね、土地が高いね、⇒不動産! って感じです。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- キーワードだけでなく、トピックを意識したコンテンツ作成
- 関連性の高いキーワードの組み合わせ
- 内部リンクの活用
4.ロングテールキーワードが重要になる
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、コンバージョン率が高いキーワードです。
Googleは、ユーザーの検索意図をより深く理解するようになっています。そのため、2024年以降、SEO対策においては、ロングテールキーワードを活用したコンテンツ作成が重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- ユーザーの検索意図を理解したキーワード選定
- ロングテールキーワードを組み合わせたコンテンツ作成
- 関連性の高いキーワードの内部リンク
5.ローカルSEOが重要になる
ローカルSEOとは、特定の地域をターゲットとしたSEO対策です。
Googleは、ユーザーの検索結果に、ユーザーの現在地に近い情報を表示する傾向があります。そのため、2024年以降、SEO対策においては、ローカルSEOがますます重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- Googleビジネスプロフィールの登録
- ローカルキーワードの活用
- 地域情報サイトへの掲載
- 口コミの獲得
6.音声検索が重要になる
音声検索は、スマートフォンやスマートスピーカーなどのデバイスを利用して、音声で検索を行うことです。
Googleは、音声検索の精度を向上させることに力を入れています。そのため、2024年以降、SEO対策においては、音声検索対策が重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- 自然な言語を使用したコンテンツ作成
- 質問形式のコンテンツ作成
- 音声検索でよく使われるキーワードの活用
7.動画SEOが重要になる
動画SEOとは、動画を検索結果に上位表示させるための対策です。
Googleは、動画コンテンツを重視する傾向をますます強めています。そのため、2024年以降、SEO対策においては、動画SEOがますます重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- 高品質な動画コンテンツの作成
- 動画タイトルや説明文の最適化
- 動画サイトへの投稿
- 動画への字幕や音声解説の追加
8.画像SEOが重要になる
画像SEOとは、画像を検索結果に上位表示させるための対策です。
Googleは、画像認識技術の開発に力を入れています。そのため、2024年以降、SEO対策においては、画像SEOがますます重要になると考えられます。
具体的には、以下の要素が重要になると考えられます。
- 高品質な画像の作成
- 画像ファイル名の最適化
- alt属性の適切な設定
- 画像サイトへの投稿
- 画像のSEOの順位計測 ⇒Rekamが使えます。
9.ソーシャルSEOが重要になる
ソーシャルSEOとは、ソーシャルメディアの活用を通じて、ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO)を向上させる取り組みのことを指します。ソーシャルのエンゲージメントは直接的なランキング要素ではありませんが、ブランド力という面ではプラスに働きます。そういう意味でGoogleは、ソーシャルメディアでの評判を評価する傾向があります。
どうなる2024年以降のSEO対策
生成AIが生まれてもう1年になりますが、SEOの世界においてはまだ大きな変化とはなっていません。しかしこれからもっと直感的に検索をして、情報が取れることがわかれば、いちいちキーワード検索をする人は少なくなっていくと思います。
ただし、生成AIも何かしらの教師データが必要でそのデータ元になるという意味ではSEO対策は引く続やらなくてはならないと思います。
googleは検索結果画面にあるリスティング広告が大きな収入源です。生成AIの隆盛はリスティング広告離れにもつながる可能性があり、どこまで採用させるのかも気になるところです。
逆にbingは関係がないのでどんどん導入を進めるのではないかと予測しています。
追記
2024年7月現在のところ先日発表があった通りでchatGPTは4o出てきました。無料版はGPT-4になります。以下の通り2つの性能は違います。
- ChatGPT 4: より複雑な質問やタスクに対して、深い理解と精度の高い応答が期待できます。
- ChatGPT 4o: リソース効率が高いため、より高速な応答が可能ですが、非常に複雑なタスクに対してはChatGPT 4ほどのパフォーマンスは期待できない場合があります。
5月13日の発表にあった通りですが、geminiもchatGPTも動画生成AIに力を入れているようです。もちろん言語処理能力も依然とは格段に高い性能となっています。
今後は、chatGPTからは動画生成AI「sora」が発表される予定です。目が離せません。